麻酔科医の年収相場

麻酔科医が現在どれくらいの年収を得ているのか、その相場を調査しています。さらに「大学病院」「民間病院」「フリーランス」の3つの働き方について具体的に紹介します。

麻酔科医の平均年収

勤務先・経験・地域などで変わりますが、麻酔科医全体の年収相場は約1,000~1,800万円といわれています。転職サイトなどの調査によると、30代では9割以上が1,000万円未満ですが、40代になると7割以上が1,400万円以上50代では9割近くが1,400万円以上という結果が出ているのです。

地域別にみると、関東・関西・中国・四国地方の平均年収が最も高く1,400~2,000万円が相場となっています。(株式会社リクルート調べ)

一般的に10年ほどのキャリアがあれば、平均年収1,000~2,000万円を目指すことは可能です。

麻酔科医の年収は整形外科医の次に多いと言われており、ニーズの高さがうかがえます。中には、人手不足による苦肉の策として、3,000万円を超える条件を提示する病院もあるそうです。

年齢と経験年数による年収例

麻酔科医の求人は、年齢よりも実務経験を重視して採用することが多いため、今までの経験をもとに年収も計算されます。そのため、年齢というよりは経験年数によって変わる年収をご紹介します。

  • 5年目:1,000万円~
  • 10年目:1,200万円~
  • 15年目:1,500万円~

というような形で、あくまで一例ですが、求人をチェックしてみると確認することができます。5年ごとに年収がアップすることが多いです。5年目といっても、まだまだ麻酔科医としては一人前になったばかりの時期です。1,000万円~という病院がほとんど。

麻酔科医の世界も、勤務が長くなればなるほど、そして経験を積めば積むほどに年収はアップしていく傾向にあります。求人を見てみると、麻酔科医として採用する際の条件も記載されているので、チェックしてみましょう。

麻酔科医として活躍できるようになるまでは、道のりが長く経験を多く積むため、最初からある程度の年収を得られるでしょう。とはいえ、まだまだ麻酔科医としては上を目指すこともできます。特に、医師不足の今は麻酔科医という専門性の高い医師を求めている病院がたくさんあるため、高い年収での勤務も可能です。

医師の仕事は、やはり実力が第一です。麻酔科医としての実力がある医師は、今回ご紹介した年収で止まらず、当然さらに年収は伸びていくでしょう。反対に、麻酔科医としての経験が少ない場合は低い年収からスタートするかもしれません。とにかく自分の麻酔科医としての経験と実績を積み重ねることが大事。転職でも、経験と実績によって年収や待遇が変わると考えておきましょう。

勤務先による年収の違い

麻酔科医の年収は、勤務している医療機関によって違いがあります。そこで、「大学病院」「民間病院」「フリーランス」の3つの働き方に着目して調べてみました。公的・民間・フリーという3つのタイプでは、麻酔科医の働き方は異なります。医師の転職サイトであるリクルートドクターズキャリアを運営する株式会社リクルートが調査した結果に基づいてご紹介します。

大学病院

1位 1,400~2,000万円未満:34%
2位 2,000万円以上:21%
3位 600~1,000万円未満:24%

民間病院

1位 1,400~2,000万円未満:39%
2位 2,000万円以上:39%
3位 1,000~1,400万円未満/600万円未満:9%

フリーランス

手術1回(2時間程度) 5~10万円ハイリスク手術:10~20万円

勤務医としては大学病院と民間病院を比較した場合、相対的に1,400万円を超える収入を得られる人の割合が大学病院で55%、民間病院で78%となり、民間病院の方が高い年収を得られることがわかります。

フリーランスは手術の内容や難易度によって報酬が決定されるのが通常です。ハイリスクな手術になるほど高い報酬が約束されるため、高いスキルを持つ麻酔科医が優遇されます。

どれだけの年収を得られるかは手掛ける件数次第ですが、中には2,000~3,000万円以上の収入を得ている医師もいます。

ただし、安易に収入だけを見て職場を決定するのではなく、働きやすさにも目を向けて転職先を決めるのがベスト。年収が高い分、仕事が激務という病院もあります。

年収はもちろん、働きやすさなどの条件をプロのキャリアエージェントに相談してみましょう。そこで、自分がどんな職場や働き方が適しているのか見定めることが転職を成功させる近道です。

エリア別求人年収例

  • 北海道:800万円~1,800万円
    例:北海道札幌市・一般病院(200床~299床、2次救急)・当直なし・週5日(年間休日100日)・実働時間7時間45分の条件で、1,200万円~。
  • 東北:1,000万~2,000万
    例:青森県八戸市・一般病院(300床~399床、救急あり)・当直あり・週4~5日(年間休日120日)・実働時間8時間の条件で、1,200万円~。
  • 関東:1,200万~2,500万
    例:東京都千代田区・クリニック(1床~19床)・当直あり・週4~5日(年間休日121日)・実働時間8時間の条件で、1,300万円~。
  • 中部:1,000万~2,500万
    例:愛知県名古屋市・一般病院(20床~99床、1次救急)・当直なし・週5日(研究日あり)・実働時間8時間の条件で、1,500万円~。
  • 関西:1,000万~2,000万
    例:大阪府大阪市・一般病院(300床~399床、1次救急)・当直あり・週4~5日(年間休日125日)・実働時間7時間30分の条件で、1,200万円~。
  • 中国:900万円~1,600万
    例:岡山県岡山市・一般病院(100床~199床、救急あり)・当直あり・週5日(年間休日120日)・実働時間8時間の条件で、940万円~。
  • 四国:900万円~1,800万円
    例:愛媛県今治市・一般病院(100床~199床・2次救急)・当直なし・週5日~5.5日(年間休日114日)・実働時間7時間30分の条件で、1,000万円~。
  • 九州:800万~2,200万
    例:福岡県福岡市・一般病院(300床~399床・救急あり)・当直あり。週5日(年間休日120日)・実働時間8時間の条件で、1,200万円~。
  • 沖縄:600万~1,800万
    例:沖縄県宮古島市・クリニック・当直あり・週4~5日(年間休日105日)・実働時間7時間30分の条件で、1,000万円~。

求人サイトを例に、転職後の年収についてご紹介しました。麻酔科医の年収は、地域によってそれほど差があるわけではありません。

都市部ほど年収が高く、地方に行くと年収は下がる、というイメージはあるでしょうが、麻酔科医の場合はその反対となることも。やはり地方で働きたいという医師はあまりいません。

でも、病院は地方にもありますし、麻酔科医を常に必要としています。そのため、年収を上げて人を集め、働いてくれる人を確保するという傾向にあります。どの地域で働くかを考えてみてください。

やっぱり都市部がいいという人もいれば、年収が上がるなら地方でも、と思う人もいるでしょう。後は麻酔科医としてどの立ち位置で仕事をすることになるのかなどを考え、よりよい条件で働ける場所を探したいですね。

学会認定医別平均年収

麻酔科認定医について

麻酔科認定医とは、学会が定める所定の審査に合格し、麻酔科臨床に関する相当の知識と経験を有することを認定した医師を指します。

学会正会員で、厚生労働省認定の麻酔科標榜医資格を有する者が認定される資格です。

麻酔科専門医について

麻酔科専門医とは、学会が実施する筆記試験・口頭試問・実技審査に合格し、麻酔科関連の臨床、研究について十分な知識と技量を有することを認定された麻酔科関連業務に専従する医師を指します。

学会正会員で、麻酔科認定医資格取得後2年以上経過し、麻酔関連業務に専従していること、麻酔科認定病院で麻酔の臨床業務に1年以上従事し、所定の臨床業績、研究業績があること、これらすべての要件を満たす者が認定される資格です。

麻酔科指導医について

麻酔科指導医とは、学会が定める所定の審査に合格し、認定医や専門医を育成、指導するために十分な能力を有することを認定された麻酔科関連業務に専従する医師を指します。

学会正会員で、麻酔科専門医資格取得後、麻酔関連業務に満4年以上継続して専従し、かつ今後も継続して麻酔科関連業務に専従することが明らかであること、指導医(2013年までは専門医でも可)のもとで満1年以上麻酔科臨床業務に専従していること、所定の臨床業績、研究業績があることに加え、指導実績があること、これらすべての要件を満たす者が認定される資格です。

というように、それぞれ定義が決まっています。認定医・専門医・指導医の順で、認定が難しくなっているので、指導医になるまでにはかなりの経験と知識が必要となるでしょう。そのため、やはり認定医・専門医・指導医の順に年収も高くなります。

実際の年収と勤務の実態

勤務医として働いている医師の多くが、「年収のわりに仕事がつらい」とか、「こんなに仕事をしているのに年収が上がらない」というような悩みを抱えているといいます。医師の仕事は、まさに激務です。特に麻酔科医を必要とする病院の多くは、規模が大きく救急もある場合がほとんど。麻酔科医は様々な科で活躍できるのですが、その分忙しさも覚悟しなくてはいけません。忙しくても年収が高ければ、それに見合ったお金をもらっているんだから、とある程度納得もできます。しかし、忙しくてハードワークなのに年収がよくない状況で、頑張ることができるでしょうか?

患者さんを助けたい、多くの人を救いたい、という志を持って医師になっていても、やはり仕事であることに変わりはありません。自分の生活も大事。だからこそ、勤務実態と年収のバランスは合っていなくてはなりませんね。

実際の勤務医の例を見てみましょう。30代で麻酔科医として働き、年収が900万というケースがあります。医師の世界で30代というのは、まだまだ若いと判断されるため、30代の麻酔科医は9割近くが年収1,000万未満です。ほかの職種よりはもちろん、かなりの高収入ではありますが、激務であっても年収が低いと不満を抱える麻酔科医も少なくないのだとか。

そういった麻酔科医の悩みがあり、スポットでの雇用やフリーランスといった働き方の多様化が見られました。スポットでの勤務であれば激務になることは少なく、自分の好きなタイミングで働けるといった利点があります。ただ、この働き方に対しては日本麻酔科学会からメスが入りました。

麻酔科専門医の要件として「単一施設に週3日以上勤務」というものが加えられました。これによって、専門医の人はスポットやフリーランスといった形で働くのが難しくなります。もちろん、認定医に比べて専門医となった方が収入の増加が見込めますので、より安定した収入を求める方は常勤としての働き方を探さなければいけません。

働きやすさを重視するか、収入を重視するかは人それぞれです。ただし、常勤でも好条件の求人がある可能性も捨ててはいけません。求人例を見たり、転職エージェントに相談したりして、自分にあった職場を探すのがベストと言えるでしょう。ご自身でどちらを取るべきか迷っている、という方は一度エージェントに相談してみることをおすすめします。

ニーズ別で選ぶ麻酔科医エージェント

  1. プラス麻酔

    引用元:プラス麻酔公式HP
    (url:http://plusmasui.com/)

    麻酔科特化型。他社にない国公立大学病院等の独自ルートを保持している為、キャリアパスも見据えた提案が可能。その満足度から生まれるリピート率が高いのも強み。

  2. m3.com CAREER

    引用元:m3.com CAREER公式HP
    (url:https://career.m3.com/)

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