データで見る麻酔科医師の実情

ここでは、麻酔科医の勤務状態や特徴など、転職に役立つアンケート結果を掲載しています。

麻酔科医の現状を知る

常勤の医師の勤務状況はいまは非常に厳しい状況にあり、長時間労働が常態化。国ではアンケート調査結果などを参考に改善の道を模索しています。

2017年4月現在で、常勤勤務医のうち男性医師の27.7%、女性医師の17.3%が、厚生労働省が目安としている過労死ライン「週80時間」を超える勤務を行っているとされています。中には週100時間を超えるケースもあるなどその勤務状況は非常に過酷であり、この現状を打破すべくアンケート調査などが行われました。

医師10万人調査(医師の勤務実態及び働き方の移行等に関する調査)

厚生労働省科学特別研究(2017年4月発表)によるアンケートです。医師15677人・医療施設12035施設の回答を集計しました。

年代別週平均勤務時間
20代 55時間程度
60代 42時間程度
診療科別週平均勤務時間
救急科 55.9時間
外科系 54.7時間
内科系 51.7時間
放射線科 51.9時間
産婦人科 50.6時間
小児科 50.2時間
麻酔科 49.1時間
精神科 43.6時間
臨床研修医 53.7時間
多職種との分担可能業務
1日当たり平均47分が分担可能
地方勤務の意思
あり 44.1%
なし 51.3%

麻酔科医のマンパワーに関する調査「マンパワーアンケート」

2013年11月~2014年1月に、日本麻酔科学会総務委員会が実施した麻酔科医適正配置プロジェクトの結果を掲載。一般病院1406通・大学病院103通の回答(回収率30.3%)を載せています。

地域別施設数分布
一般病院 北海道・東京・大阪・福岡に集中
大学病院 東京・大阪・福岡に集中
日本麻酔科学会認定施設
一般病院 45%
大学病院 98%
専従麻酔科医の配属率
一般病院 64%
大学病院 -
時間外の外部麻酔科医への依頼率
一般病院 19%
大学病院 8%(常勤麻酔科医の79%に当直あり)
外部麻酔科医への1回あたりの報酬
一般病院 5~10万円39%/10~15万円31%
大学病院 5万円以下33%/5~10万円31%

アンケートからの考察

全国にある1万の病院施設のうち4000施設で手術における全身麻酔が行われている中、日本麻酔科学会会員が常勤している病院は2000施設程度。認定病院も900施設と大幅に少ないことがわかります。

常勤麻酔科医で手術麻酔をまかなう場合、一般病院で3.9人・大学病院で15.7人の麻酔科医が最低必要という回答でした。

麻酔科医は必要とされる領域が広がっているにもかかわらず、供給が追い付いていない状態にあります。

過酷な勤務状況の割に評価されることが少ないため、モチベーションが下がりやすいことが原因として挙げられるようです。そのため、転科や休職などによる麻酔科医の減少も影響していると考えられます。

手術などにおける麻酔は、医療事故回避の観点からも麻酔専門医が行なうことがベスト。しかし、常勤麻酔科医は全体の7~8割の病院で不足しているという調査結果が出ているのです。

また、一般病院においては外部麻酔医への報酬が大きな負担となっているので、常勤麻酔医の確保が望まれています。このことから、麻酔科医が働きやすい環境の整備女性麻酔科医の復職環境の改善評価の充実などが求められているのです。

エージェント比較麻酔専門型と医療総合型のちがいとは

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