転職に失敗した医師の体験談

麻酔科の医師が転職をする際に、失敗した体験談を紹介します。ほとんどの失敗では、転職先の選定や交渉を安易に考えていたことに起因しています。そこで、実際の体験談からどこに問題があったのかを学び、今後の参考にするといいでしょう。

麻酔科医の転職体験談【失敗編】

先輩の顔を立てて転職した結果・・・(30代・男性)

職場の待遇や条件に不満があり、先輩に転職の相談をしました。結果、その先輩の紹介である病院に入職することに。正直いって待遇面でちょっと不満な点もありましたが、先輩の顔もあり断るわけにもいかず我慢することにしました。

しかし、勤めているとやはりその部分がずっとひっかかり、段々ストレスに。内心ではもっと条件のいい所に転職したいのですが、辞めますともいえず悶々としています。

エージェントの口車に乗せられて面接に(年齢・性別不明)

大手紹介会社に問い合わせをしたところ、担当者から送られてきた求人情報の中から1件について気軽に見学してくださいとの連絡が。日時指定だったため見学だけならと行ってみるといきなり院長と事務長の面接となって唖然。その後担当者に連絡してみると「ここに決めますか?」と言われ怒り心頭で付き合いを断りました。会社選びは大切だなと実感した次第です。

ブラック病院に転職してしまいました(40代・男性)

これまで経験を積んで、麻酔科の専門医・指導医の資格を持っています。現勤務先の待遇より上の条件の転職先を探していたところオファーが来て、丁寧な対応にも納得して即決しました。しかし実際には、必要のない手術を行うなど、傾いた経営を立て直すための無駄な治療を行っていることが判明。医師のプライドが許さず結局退職しました。

失敗しないために知っておくべきこと

医師の不足が問題となっている中で、特に麻酔科の医師は常に人材を必要とされています。あちこちの求人を見ても、好条件や高待遇のものが見受けられますが、必ずしもそれらが自分の希望に合った求人とは限りません。転職の失敗をした医師の多くは、転職先を決める際に目の前に出された条件だけで安易に決めてしまったことに原因があります。

さらに転職を何度も失敗するうちに取り返しがつかなくなり、医師としての信頼や将来性に響くことにもなりかねません。

転職に失敗しないためには、やはりプロのサポートが必要と考えられます。特に医学部を出て医局制度のレールの上で就職をしてきた医師は、就活などの経験も少なく選別や交渉があまり得意でない人も少なくありません。そこで、世の中の裏事情まで精通しているプロのキャリアエージェントに依頼するのが最も安全なやり方といえるのです。

もし失敗してしまったら・・・

実際に転職をしたものの、転職先で失敗した…と感じているのであれば、麻酔科医にはどのような選択肢があるのでしょうか。一度転職に失敗したからといってもちろん、麻酔科医としての道が閉ざされてしまうわけではありません。いくつか選択肢があるのでご紹介します。

今の職場で継続できるのか考える

転職してから「失敗した」と感じている場合、まずは何が失敗なのか考えてみましょう。

  • 契約内容と実際の勤務内容に相違がある
  • 職場の人間関係の悪い
  • 自分の技術や知識にふさわしくない仕事を任される

など。

それぞれのポイントで、自分はこの病院でまだ継続して働いていけるのか?について考えてみてください。なぜ失敗してしまったのか?を自分自身でよく理解しておくと、次回転職した際にその失敗を活かせます。

契約内容の問題

契約内容と実際の内容で違いがある場合は大きな問題になってきます。初めはきちんと休みがもらえる契約だったはずなのに、気づいたら休みも極端に少なくなったり、病院側の都合に振り回されたりする毎日…ということになると疲れてしまいますよね。

そもそも病院側には最初に取り決めた契約を守る必要があるわけなので、それと違う場合は一度相談してみるのがおすすめです。何も言わずにいるとどんどん病院側の都合を押し付けられる可能性もあるので気をつけておかなければなりません。

初めに決めておいた譲れない条件さえ守ってくれないようであれば、転職することについても検討してみましょう。

人間関係の問題

また、人間関係の問題は非常に大きく、多くの方が人間関係の悪さを理由に転職しているほどです。 ただ、どの職場にも変わった人はいるもの。多少話が合わないとか人間性が合わない人がいたとしても、我慢できる範囲であればすぐに転職はやめておいた方が良いでしょう。

しかし、人間関係の問題が業務に支障をきたすようなケースもあります。例えば、新しく入った職場で、先輩は仕事をほとんど教えてくれないようなケースです。自己判断が求められるシーンは多いですが、あまりにもひどい場合は下手すれば大事な場面でのミスに繋がってしまう可能性も出てきます。

新入社員を指導する人材がそろっていない可能性もあるので、できるだけ転職前にこういった点を見抜くのが理想的ではありますが、そうでなければ、上司に時間を取ってもらい、相談してみましょう。

業務内容に関する問題

業務内容に関するトラブルとしては、自分の実力以上のことを求められてしまうケースと、反対に医師でなくてもできるような雑用ばかり任されてしまうといったケースが考えられます。

できないことをたくさんお願いされてしまい、転職後にすぐに「自分にはムリだ、もう辞めたい…」と考えてしまうこともあるかもしれません。ですが、あなたの実力がどれくらいなのか病院側としても正しく把握できていない可能性もあるので、こちらも相談すれば状態が改善する可能性があります。

一方で、自分の実力に見合った仕事がもらえず、やる気をなくしてしまっている方もいるかもしれません。こちらの場合も上に相談するなどすれば、業務内容を見直してもらえる可能性が高いのですぐに転職を考えないようにしましょう。

転職失敗後、再度転職する際の注意点

やはりどうしても転職先が合わないケースもあるでしょう。転職に失敗したと感じる原因が自分ではどうしようもなく、病院を変えることでしか対応できないのであれば、再度転職を検討するというのも一つの選択肢になってきます。

しかし、転職してからすぐに退職し、他の病院に移りたいと考えた場合、いくつか注意点があります。

すぐに転職するメリット

まだその職場に十分なじんでいない状態であれば、「○○さんにはお世話になったから辞めにくい」といった理由で悩む心配が少なくなります。また、転職先がブラック企業だった場合などは、ムリをしてそこに在籍していると心が磨り減ったり、ストレスを溜め込んでしまったりすることになるので、早めの転職を検討したほうが良いでしょう。

そのほか、長く在籍しているとなかなか辞めたいと言い出しにくくなり、ずるずると在籍が長引いてしまう可能性があります。 転職後すぐに退職をする形であれば、すっぱりと辞めやすいでしょう。

すぐに転職するデメリット

メリットについて先述しましたが、残念ながら転職後すぐの退職・再転職はデメリットのほうが大きいといえます。

病院同士は何かとネットワークを持っているものなので、A病院をすぐに辞めてしまった場合は、それがB病院にも知られてしまう可能性があるのです。

また、履歴書を見ればどれくらい在籍していたかはすぐにわかりますよね。新たに転職活動をする際に、前に勤めた病院をあっという間に辞めてしまったことが知られれば、「うちもすぐに辞められてしまうのでは…」と思われて採用率が低くなってしまいます。

そのほか、お金に関する問題も出てきます。貯金がたくさんある場合は問題ないかもしれませんが、転職後すぐに退職するということになれば、しばらくは安定した収入が得られない状況になってしまうことも多いでしょう。

するとお金に関する余裕がなくなり、人によっては一日も早く新たな就職先を見つけなければならないかもしれません。そのような状態になれば一つひとつの求人を吟味していく時間が取れなくなるため、次の転職活動でも焦って自分に向いていないところを選んでしまう危険性もあるのです。

どの病院でも長く勤めてくれる医師を探しているわけなので、転職回数が増えれば増えるほど、不利になるのは間違いありません。

転職してから辞めたほうが安全

転職後すぐに退職するのはリスクが高いため、辞める前に転職先を探しておきましょう。ただし、次の職場選びでも失敗して再度転職…ということになるととにかく苦戦する可能性です。ここで失敗しないためにも、やはり信頼できるエージェントの力を借り、自分にとって本当に納得できる職場選びをすることが大切になります。

転科する

麻酔医としてだけでなく他の科も体験したいと思っているのであれば、転科・転職するのも一つの方法。ただし、麻酔科医としての経験しかない場合は、1からのスタートとなるので転職の難易度は更に高まると思っておいた方が良いです。

麻酔科医としての転職はうまくいかないなら転科すればいいと思ってしまうと失敗するリスクは高くなるので、このあたりは注意しておかなければなりません。もちろん、他の科目で興味があるものがあり、そちらに挑戦したいという気持ちを持っているのであれば、がんばってみましょう。

退社してスキルアップに専念する

近年、麻酔科医に限った事ではありませんが、腕のある医者が求められています。今後は更にその傾向が強くなり、ただ単に「麻酔科医」ではなく、「優秀な麻酔科医」が求められる時代になっていくでしょう。

そのため、スキルアップの資格を取得し、更に上を目指してみてはどうでしょうか。麻酔医に関する資格としては、次のようなものが挙げられます。

  • 麻酔科専門医
    日本麻酔科学会によって認定されている資格です。学会が行っている筆記試験・口頭試問・実技審査に合格することによって取得できます。こちらの資格を持っていると麻酔関連の臨床、研究について十分な知識と技術・技量を持っていることが認定されるため、取得を目指してみましょう。
  • 麻酔科認定医
    日本麻酔科学会によって認定される資格で所定の審査に合格することによって、麻酔科臨床に関する相当の知識と経験を持っていることが証明されます。
  • 麻酔科指導医
    日本麻酔科学会によって認定されている資格で、所定の審査に合格することによって取得できます。麻酔科指導医という名前がついていることからもわかる通り、この資格を持っていると認定医や専門医を育成、指導するための知識を持っていることが証明されるのです。

自分にとって本当に納得のできる選択をしよう

今の職場でしばらくがんばってみるにしても再度転職をするにしても、決めるのは自分自身です。ムリに継続して心や体を壊すことは避けておきたいところではありますが、最転職はリスクもあるので自分にとってできる範囲内でもう少しがんばってみるのも良いでしょう。

いずれにしても困ったことがあった時に力になってくれるエージェントを見つけておくと安心です。

麻酔科医師向け転職エージェントの使い方

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